内閣総理大臣 安倍晋三 様
(要望) 中国共産党政府による法輪功学習者への迫害政策の一環である、国家ぐるみで強制的な臓器摘出を行なっている事実について、中国現政権に対して抗議し、直ちに迫害を停止するよう強く求めます。
1.経緯 (詳細は別紙1:「参考資料:2016年6月15日 大紀元時報記事」をご参照ください)
中国共産党によるいわゆる「臓器狩り」は国際機関に公にされてから10年が経ちます。このたび、米国下院議会もこの人権侵害を停止させるための具体的な動きを見せ、343号決議案を満場一致で通過させました。
343号決議案通過により米議会は、EU議会、拷問に反対する国連委員会、国際的な信仰の自由に関する連邦委員会など、法輪功修煉者からの臓器収奪の証拠に焦点をあて、中国に臓器調達の行為から手を洗うように求める国際機関と肩を並べることとなりました。 しかし、日本国においては、この重大な人権侵害、人類に対する重罪について、国民の認知は遅れております。日本政府が毅然とした態度を中国政府に示すことは自由と民主の国として急務であると考えます。
2.問題点の現状とお願い
アメリカの記者イーサン・ガットマン氏は、数年掛かって中国で起きている臓器狩りを調査した後、『大虐殺』という本に纏めました。彼は「人類史上において最大の暗黒な事件の一つである」と断言しています。
調査のきっかけは、イーサン氏が『血まみれの臓器狩り』という報告を読んだことによります。この報告書の作者は、カナダの人権弁護士デビッド・マタス氏と前国務大臣デビッド・キルガー氏です。
調査を通して、中国各地で800を超える病院が、臓器移植を実施しており、毎年6万~10万回の移植手術が行われていることが浮き彫りになりました。 移植用の臓器を確保するため、囚われた人を虐殺しており、犠牲者となった人の多くは、法輪功の修煉を堅持し続ける法輪功の学習者達であります。そのほか、チベット人やキリスト教徒、ウイグル人もいます。犠牲者となった人は皆強制的に臓器を摘出されています。(※問題点の現状の詳細については、別紙2:「参考資料:2016年8月14日 明慧ネット日本記事」をご参照ください)
本件を日本政府として見過ごし、何の抗議も中国政府に対して起こさなければ、自由と民主の国家である日本国として、将来において大きなリスクを残すことになります。米国、欧州ではすでに、中国共産党による非人道的な法輪功迫害を重大な人類に対する犯罪として問題視しており、抗議の声を中国共産党政府に対して上げており、国民の知るところとなっております。基本的人権を尊重することを憲法に謳う日本国において、本件につき遅れを取ることは許されない問題であると考えます。早急に日本国政府としての見解を作成すべく、関係各所の意見の取りまとめを行い、中国共産党政府への抗議を実施して頂きたく、本日ここに要望書としてお願い申し上げます。
(※中国共産党政府への抗議実施に至るまでの進捗状況につきましても、都度お知らせくださいますようお願い申し上げます。)
3.要望書提出者
特定非営利活動法人
全世界脱党支援センター日本
理事長 佐藤 国男
住所:東京都港区港南4-7-1-1206
電話: 03-6806-7050
FAX: 03-6806-7050
(別紙1 参考資料:2016年6月15日 大紀元時報記事)
米下院、法輪功の臓器摘出を非難する決議案を満場一致で通過
米下院議会で13日、中国当局が国家ぐるみで行っている法輪功学習者に対する強制的な臓器摘出を非難する「343号決議案」が満場一致で通過した。
中国共産党による法輪功への迫害政策の一環である、国家ぐるみの強制的な臓器摘出は、国際機関に公にされてから10年経つ。このたび、米国下院議会もこの人権侵害を停止させるための具体的な動きを見せた。
343号決議案は、米下院議会が「中華人民共和国で、良心の囚人・法輪功修煉者から合意無しで臓器を国家認定のもとで系統的に摘出している、という信頼性のおける報告が継続的に出されていること」に関して懸念を表明する決議案である。
臓器収奪、停止へ次のステップ
下院議会では、議員による演説が行われた。
「この法規は、21世紀で最悪なものと数えられる犯罪の責任追及と透明性をもたらす重要なステップとなる。中国から法輪功を排斥しようとした17年間の撲滅運動は、最悪の惨事とみなされるだろうと確信している」と、同決議案の共同提出者の一人、スミス議員は語った。
イリアナ・ロス=レーティネン議員は「中国で、合意のない良心・宗教・少数民族の囚人から臓器を摘出するという、現在も続けられているおぞましい行為を非難するものであり、 嫌悪に満ちた非倫理的な行為は停止するべき」と述べた。343号決議案は、臓器摘出の対象となるその他のグループも含まれるが、主要な犠牲者は法輪功の修煉者であると調査者は報告している。
法輪功は1990年代、中国国内で人気を博した伝統的な気功修煉法で、1999年、当時の江沢民政権により弾圧が始まった。
ワシントンDCを拠点とする『臓器の強制摘出に反対する医師団』(DAFOH: Doctors against Forced Organ Harvesting)の常任理事トルステン・トレイ博士は、「過去4年にわたり、米議会は、決議案草稿や公聴会を通して強制的な臓器摘出に関する証拠を調べていた。そして今日、停止する必要があることを認めた」と語る。
法輪功を対象とした臓器収奪について数冊の本を書いている、ジャーナリストのイーサン・ガットマン氏は、 eメールのメッセージで次のように語った。「良心の囚人が中国では臓器のために殺害されている事実を米議会が公認した。問題の認識が最初のステップだ。次は、行動に移さなければならない」
ガットマン氏は、長年にわたりこの問題を独自に調査してきた。決議案通過を含むここ1年間の出来事は、調査を通して発覚されてきた身の毛のよだつような事実が、注目を惹くような公共の場で広く受け入れられるようになってきたことを示している。
ラットガース・ニュージャージー医療専門学校の外科研修医課程主事 マイケル・シャピロ博士は、米下院での決議案通過に「感動した」として、大紀元へ次のようなeメールを送った。
「この忌まわしい行為を、初めて米政府が認識した。米国全域にわたり、おぞましい行為(臓器収奪)が明るみに出ることを希望する」同博士は移植協会の倫理委員会の会員でもある。
ロス=レーティネン議員は次のように演説した。「中国政府による残虐な弾圧、人権侵害は周知の事実。しかし法輪功修煉者に対するこのおぞましい扱いは特に言語道断であるにもかかわらず、それに値する注目を受けてこなかった」「法輪功修煉者は、中国の国家が認める虐待に対して最も危険な状態に置かれている。残忍な行為の犠牲者になりやすい状況だ」と加えた。
オンデマンドの臓器調達 被害者、数十万人におよぶか
2006年以来、拘束中の法輪功修煉者が血液型、組織結合を検査され、必要に応じて臓器のために殺害されている、という証拠が調査に基づき報告されてきていた。「オンデマンド」の臓器調達システムは、中国以外では存在しない。通常、不慮の事故などで適合するドナーが現れるまで、レシピエントは数カ月、数年待つ必要がある。
2000年頃から中国の病院では、最低の待ち時間を、時には数日、時には数週間から2カ月と保証したきた。肝臓、心臓、肺などの臓器のため、ドナーは死ぬこととなる。 この形式の虐待による死亡者数は不明だが、最近の研究では数十万人におよぶと示唆されている。
343号決議案通過により米議会は、EU議会、拷問に反対する国連委員会、国際的な信仰の自由に関する連邦委員会など、法輪功修煉者からの臓器収奪の証拠に焦点をあて、中国に臓器調達の行為から手を洗うように求める国際機関と肩を並べることとなった。 この問題に長く関わってきた調査者、人権擁護者によると、決議案の通過は規制法ではないが、同決議案が言及する犯罪が認められたことを意味し、認識を高める上ではかりしれない象徴的な力を持つ。
「実際に犯罪が起こっていることに議員が納得していなければ、米議会や他の議会が認定する公式文書は得られません。決議案通過は臓器収奪が実際に行われていることが認識されたことを意味する」とDAFOHのトルステン・トレイ博士は語る。
トレイ博士は法輪功修煉者を対象とした臓器摘出の証拠が一般に出てまもなくDAFOHを設立し、以来、この問題に対する証拠を明るみにしようと、休みなく作業している。
米ボストンで開催された米移植会議に参席したときのインタビューでトレイ博士は、臓器収奪の事実を否定する共産党の対応は「アメーバのように」変化させてきたという。「証拠は決定的な量に至っており、人々の認識も決定的なレベルに達した。中国政府が逃れられる余地はほぼない」と断じた。
法輪功や他の良心の囚人から臓器を収奪すること、また迫害の停止を訴える声は、国際社会でますます高まっている。中国政権に独立調査を認めさせ、米国務省に恒例の人権報告書に臓器収奪の調査を入れるように促す声が上がっている。人権擁護者は次に上院に喚起し、343号決議案をてこに米国務省が行動を起こすよう勧告していくことだろう。
ノーベル賞ノミネートの弁護士、「人権侵害はやがて人々の確信に」
2006年に最初の重要な臓器収奪の報告書を共著で発表した、カナダの人権擁護弁護士デービッド・マタス氏は、eメールを通して次のように語った。「タイミングのよい通過を歓迎する。私は弁護士としてのほとんどすべての仕事を人権擁護に費やしてきた。この経験から、人権侵害に対する反対の動きは ゆっくりと進む。犠牲者の声は懐疑的に受け取られ、関心は寄せてもらえない。しかし、勢いは増して(人権侵害解決に向けた)動きは外側から中核へ向かう。 米下院の決議案の通過は、ウィンストン・チャーチルの言葉を借りれば、最初の(周辺)段階の終わりと言える」。
デービット・マタス弁護士と、共著の元カナダ政府高官デービッド・キルガー氏は、同問題に初めてスポットをあて、独自調査と問題周知への活動を継続していることが称えられ、2016年ノーベル平和賞に推薦されている。
(記者・マシュー ロバートソン(Matthew Robertson)/翻訳・阿部慶子)
(別紙2 参考資料:2016年8月14日 明慧ネット日本記事)
スウェーデン国営テレビ報道『中国で起きている臓器狩りが多くの命を奪った』
スウェーデンの国営テレビは、今月の1日、自社のサイトで『中国で起きている臓器狩りが多くの命を奪った』という文章を掲載した。
作者ハンス・ベングソン氏は、 文章の中で「中国共産党は臓器移植の裏事情を隠ぺいしようとしたが、中国の各病院が移植患者の病室の数の宣伝を止めることができなかった」と述べ、「責任感のあるスウェーデンの政治家、記者、弁護士と人権活動家がいますぐ、行動を起こし、中国共産党による臓器狩りの悪を暴露し、更なる犠牲者を出さないように、犯罪者を法廷に送るべきだ」と呼びかけた。
以下、全文を記載
アメリカの記者イーサン・ガットマン氏は、数年掛かって中国で起きている臓器狩りを調査した後、『大虐殺』という本に纏めた。彼は「人類史上において最大の暗黒な事件の一つである」と断言した。
調査のきっかけは、イーサン氏が『血まみれの臓器狩り』という報告を読んだからだ。この報告者の作者は、カナダの人権弁護士デビッド・マタス氏と前国務大臣デビッド・キルガー氏である。
後にガットマン氏も調査に加わり、3人がさらなる調査をした。最近、3人が最新の調査報告を『血まみれの臓器狩り/大虐殺—-更新版』に纏めた。この最新報告の中で、彼らは中国の臓器移植の規模に特に関心を示した。
最新の報告は胃袋を吐き出すほど衝撃的な結論となった。
調査を通して、中国各地で800を超える病院が、臓器移植を実施しており、毎年6万~10万回の移植手術が行われていることが浮き彫りになった。
移植用の臓器を確保するため、囚われた人を虐殺している。犠牲者となった人の多くは、法輪功の修煉を堅持し続ける法輪功の学習者達である。そのほか、チベット人やキリスト教徒、ウイグル人もいる。犠牲者となった人は皆強制的に臓器を摘出されていた。
ガットマン氏は、臓器狩りについての調査に立ちはだかった最大の困難は、数々の隠ぺい工作にあると指摘した。そして、中国共産党の臓器移植に対する隠ぺい工作が、中国の多くの病院が病室の数やネット上での宣伝を阻止することができなかったため、判明したと語った。
肺を移植したいのなら、一対が15万米ドル、心臓を移植したいのなら、同じ値段だ。肝臓なら13万米ドル、腎臓は6万米ドル、視力の改善に角膜移植を薦め、一対の角膜なら3万米ドルである。
現在、中国での収容所の中で、囚われている法輪功学習者には医療保障が剥奪されてい る。しかも、多くの証人の証言で、刑務官は如何に学習者を虐待し、拷問を掛け、様々な方法で彼らの健康を損なわせていることが証言されている。また、釈放された多くの学習者は、収容所などで幾度となく採血されたと証言した。
3人の調査人によると、採血は学習者の臓器が病院の移植患者に合うかどうかの調査だという。
臓器移植はある一部の私欲を満たすための一石二鳥の策である。
中国共産党の元主席・江沢民は1999年に法輪功を根絶しようと思い迫害し始めた。臓器移植は学習者を殺害することができ、同時に病院と関連部門に暴利をもたらすこともでき、まさに一石二鳥のやり方であった。
中国で起きている臓器狩り事件は、2006年に臓器移植に関与した人および裏事情を知っている人が、国際社会に暴露した。暴露を受け、マタス氏とキルガー氏が先に調査し始め、続いでガットマン氏も調査に加わり、3人が力を合わせて努力し、悪を暴くことに努力し続けている。しかし残念ながら、現在まだ多くの悪が隠されている。
責任感のあるスウェーデンの政治家、記者、弁護士、人権活動家たちは、今立ち上がるべきだ! 私たちは真剣にこの汚れきった穴を掘り下げ、まだ何が隠されているのかを見つけることだ。そして、これ以上の犠牲者を出さないためにも、私たちは臓器狩りの責任者を法廷に必ず送らなければならない。
中国共産党は、根っから人命を尊重しない者たちの悪の集団だ。
原文のリンク:
Organst?lder i Kina kostar m?ngder av liv
http://www.svt.se/opinion/fangar-mordas-for-att-komma-at-deras-organ
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/8/8/332605.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2016/8/10/158198.html)