トランプ前大統領は2月4日、公開書簡で米映画俳優組合(SAG-AFTRA)からの脱退を発表しました。同組合は先月、トランプ氏を追放するかどうかを委員会を開いて決めるとしていましたが、トランプ氏は書簡の中で「誰が気にするものか」と返しました。
1月6日の国会議事堂乱入事件の後、SNS各社はトランプ氏のアカウントをブロックしました。このことを理由に、民主党はトランプ氏に対する二度目の弾劾を発動しました。米映画俳優組合も、トランプ氏を追放するかどうかについての委員会の開催を検討していました。
トランプ氏は組合の議長あての公開書簡で自らの脱退を発表し、「誰がこんな虚名を気にするのか?」と述べました。
トランプ氏は書簡の中で、映画俳優組合は会費を徴収して危険な非アメリカ的政策や思想を推進する以外に、「私のために何もしてくれなかった」と述べています。
トランプ氏は、映画俳優組合の取り組みは、「メディアの注目を集め、それによって組合の経営不振を隠そうとする試みである」と考えています。また、映画俳優組合の大量失業や著名俳優の訴訟がこうした現実を指し示していると嘲笑しました。
ホワイトハウスに入る前のトランプ氏は、成功した実業家であるだけでなく、芸能活動においても名を知られていました。1989年より映画俳優組合に加入し、43本の映画やテレビ番組にゲスト出演しています。その中には『ホームアローン2』、『スーパーモデル』、『ウォールストリート』などの有名なものも含まれています。
トランプ氏がホストを務めたリアリティ番組『アプレンティス』は全米で大ヒットし、18歳~49歳の視聴者の間で5年連続で最高視聴率を記録しました。『アプレンティス』はトランプ氏の知名度を高め、アメリカでは誰もが知るようになりました。
ほかにもトランプ氏はプロレスファンとしても知られており、年に一度開催されるレスリング大会を2回主催しています。
トランプ氏は公開書簡の中で、自身が政界入りしたことで、苦戦していたケーブルのニュースチャンネルの視聴率を大きく上げ、「MSDNCやフェイクニュースのCNNなどに何千もの雇用を促進した」とも述べています。
なお、トランプ氏は書簡の最後に「ドナルド・トランプ大統領」と署名しています。
トランプ氏の脱退の公開書簡を受けて、映画俳優組合の議長は「ありがとう」と声明を発表しました。
転載NTDTVJP
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