ウェンシーがこの石屋を建ててから、しばらくの時間が経過した。彼は疲労や孤独の労苦を思わなかったばかりか、このとめどない仕事の間は、母親の怨恨や殺人、雹を降らせたことなどを忘れること…
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伝統修煉
チベットの光 (26) 山頂の石小屋【伝統文化】
明くる日の早朝、尊者はウェンシーを呼びつけて言った。「怪力君、昨日の話は少し勘気に任せて言い過ぎたから、気にしないでくれ。君は体が丈夫そうだし、気力も体力もありそうだから、わたしの…
もっと見る >チベットの光 (25) 再度の殺人【伝統文化】
雹を降らせた後、ウェンシーはまた師父の所へ戻り、正法を求めた。 「先生、わたしはすでにツゥダとリンバの収穫をふいにしました。どうか私に法を伝えてください」 「私に法を求める?こ…
もっと見る >チベットの光 (24) 再度、雹を降らせる【伝統文化】
ウェンシーは師父を供養するために数日もロツアウ谷で物乞いした。彼は物乞いしてきた裸麦で大銅燈、酒、肉を買った。そして、余った裸麦を頭陀袋の中に入れ、その上に大銅燈を括り付け、それを…
もっと見る >チベットの光 (23) 何のために正法を求めるのか【伝統文化】
ウェンシーはラマが去ったのを見届けると、思わずおいていった酒瓶を取り上げ、「ゴクリ」と一口含むと、やおら畑を耕し始めた。畑をやり始めてからまもなく、可愛い子供が彼に駆け寄ってきた。…
もっと見る >チベットの光 (22) ラマの耕作【伝統文化】
このとき、ウェンシーはロンツァ地方の近くまで来ていた。彼は、道行く人々にマルバ尊師がどこに住んでいるのかを聞いて回ったが、予想に反してこの名を知っている人は少なかった。 彼は歩…
もっと見る >チベットの光 (21) 聖者到来の夢【伝統文化】
ロンツァ地方に、「マルバ釈師(※)」という人がいた。彼はインドのノノバ尊者に直接師事し、大きく成道した尊者だった。ウェンシーは、「マルバ釈師」の名号を聞くと、心の中に言い知れぬ喜び…
もっと見る >チベットの光 (19) 偽の手紙【伝統文化】
フェイマオタイは気功を長年修行していたので、軽功で駆けるかのように、普通の馬では追い付けなかった。彼はただ村民たちと遊ぶだけであって、村人が一生懸命に追い付こうとすると、彼は少し早…
もっと見る >チベットの光 (18) 追手【伝統文化】
ウェンシーとフェイマオタイは呪法が成功したのを確認すると、自分たちの風雨を招く能力を目の当たりにして、他人の命運をほしいがままにできたかのように感じた。この二人の若者は、血気にはや…
もっと見る >チベットの光 (17) 雹を降らせる法【伝統文化】
ウェンシーは黄金七両を手に入れると、行者に一銭を与えたので、行者はたいそう喜んだ。それからラマの母に七銭を与え、ラマには黄金三両を供養して言った。「私の母は、雹を降らせる法を学べと…
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