諸葛亮が子孫に残した家訓【伝統文化】

諸葛亮(しょかつりょう)の一生は、克己(こっき)奉公したもので、後世の人の手本となった。彼は、自分の子女に遠大な志を持つことを教え、54歳のときに8歳の息子の瞻(せん)に有名な『誡子書』(かいししょ)を書き残した。これは、彼自身の人生経験を総括したものであり、子女に対する人生の指南でもある。

『誡子書』の中に次のように書かれている。「君子の行いは、静をもって身を修め、倹をもって徳を養い、淡泊でなければ志を明らかにできず、静かな心をもっていなければ遠いことを考えられない。学ぶには静かな心を要し、才能を養うには学ぶことが欠かせない。学ばなければ博識にならず、志がなければ学んでも成果が得られない」。

諸葛亮は同書を通して、静かな心を強調したうえ、名利に淡泊になるように子女たちに教えた。その上、志を持って学ぶことを指南した。確かに、名利に惑わされたら、当然、心を静かにすることはできない。静かな心を持っていなければ、冷静に物事を考えることができなくなる。そうすると、将来のことが考えられず、目の前の事ばかりに惑わされかねない。人生の遠い目標を見失ったら、目の前の道に迷いが生じることになるだろう。

(文・智眞/翻訳・太源)

転載 https://www.epochtimes.jp/p/2018/10/36832.html

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