2月11日に「医薬品及び医療機器法案」(Medicines and Medical Devices Bill)は正式に英国の法律になりました。この修正案を提出した英国上院議員フィリップ‧ハント卿(Lord Hunt of Kings Heath)は、中国の強制臓器摘出との戦いを率先して進める有志の一人です。
この問題をめぐるこれまでの成果と今後の展開についてハント卿に話を聞きました。
フィリップ‧ハント卿は中国の強制臓器摘出を阻止したいと語り、彼が提出した医療法修正案によって、海外から英国に輸送される人体組織や臓器、細胞について、政府は同意の証明を要求できるようになります。
今年1月、報告審議の段階で、修正案はこの種の法案として、初めて議会を通過しました。
英上院議員のフィリップ‧ハント卿
「これは小さな一歩だが、英国にとっても世界にとっても重要な一歩だ。強制的に摘出された臓器を使用するなんて実におぞましい。それを明らかにして、止めさせたいと思う」
昨年3月、英国ロンドンに拠点を置く民衆法廷中国裁判において、中国では国家の承認の下で良心の囚人からの臓器強制摘出が、長期にわたって大規模に行われてきたことは、合理的疑念のレベルを超えて、確かであると結論づけられました。それは今でも続いています。
ハント卿は、自分の行動計画は、尽きる事がないと意気込みを見せました。
英上院議員のフィリップ‧ハント卿
「私が考えている主要な改革は、臓器移植ツーリズムを阻止することだ。高いお金を払って臓器提供を受けようと中国に行く人が英国に沢山いることは分かっているから、それを非合法化したいと考えている」
さらにハント卿は、人工的に作った人体標本の展示を、英国で禁止しようと考えています。幾つかの人権団体は、この人体標本が良心の囚人から作られた可能性に言及しています。ハント卿は、英国企業が保存装置等の医療機器を提供することで、共犯者になるのを阻止したいと考えています。
そのようなことを続けて行えば、経済的なリスクや、犯罪に巻き込まれる恐れもあると指摘しました。
英上院議員のフィリップ‧ハント卿
「世界に一定の影響力を持つ英国のような国が、この機会を捉えて行動すれば、他の国々に対しても大きな影響を及ぼすことだろう。それが、私たちが希望すべきことだ。詰まるところ、私たちは正しいことを行う必要がある」
ハント卿は英国は行動を起こす責任があると強調しました。
NTD Japanがお伝えしました。
転載 NTDTVJP
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