【脱党支援センター2020年10月9日】
米国連邦捜査局FBIは、中共の情報機関が米国政府や企業、研究機関に勤める米国人を狙って接近し、最終的に機密情報を提供させる様子を描いた動画を公開し、「脅威は現実にある」と警戒を呼びかけています。
FBIは9月30日、「ネバーナイト・コネクション」と題した26分間の動画を公式チャンネルで公開しました。この動画は、米海軍の元関係者が、ある研究機関で働いていると名乗る中国人に一歩一歩騙され、最終的に海軍内部の最新情報を提供する過程を描いています。
FBIの映画”ネバーナイト・コネクション”
「資料について、私の同僚たちは、情報が平凡すぎると考えている。彼らはあなたが海軍プログランムで経験したもっと具体的なディテールの提供を望んでいる」
「ご存知のように、私はここで気をつけなければならない。今までは、簡単に提供できたが、厳格に言うと、どこまで行けるかは分からない」
「心配しないで、ダニエル。間違ったことをやってとは言っていない。公式資料ではなく、あなたが管理している内容だけでいいんだ。当然だが、我々はもっと多くの報酬を支払う」
男性は、別の米国政府関係者が中共に機密情報を提供したことで逮捕されたことを知り、状況がよくないことに気づきます。しかし、すでに手遅れで、彼は帰国後に逮捕され、禁固20年の判決を言い渡されます。
FBIによると、この動画は実際に起きたマロリー事件をもとに制作されています。動画の最後には、CIAの元職員、ケビン・マロリー(Kevin Mallory)が逮捕された時の映像も流れています。
ケビン・マロリーは中国語が堪能で、台湾と中国に駐在していたこともあり、2017年に中共に機密情報を提供した疑いで逮捕され、2019年5月に禁固20年の実刑判決を受けました。
今年に入って、米国は中共スパイの取り締まりを強化しています。今年2月、FBIのクリストファー・レイ長官は、FBIが中共に関連した数千件のスパイや窃盗事件を調査していると述べました。また、7月にはヒューストンの中共領事館を閉鎖しています。
米司法次官補は、ヒューストンの中共総領事館が北京当局のスパイ拠点になっていると述べています。
また、ポンペオ国務長官は9月に、米国内の孔子学院を年内にすべて閉鎖したいと発言しました。
転載NTDTVJP