【脱党支援センター2020年10月8日】
国家安全保障上の理由から、英国政府は最近、「デリケートな技術」を学ぶ留学生、特に中国からの留学生のビザ取得の審査範囲を拡大しています。
外務・英連邦省(FCDO)は10月1日から、英国の国家安全保障に影響を与える科目の留学生の出願を審査・評価するための新しい規則を導入しました。
英国のアカデミック・テクノロジー承認計画(Academic Technology Approval Scheme、ATAS)の規定に基づくと、外国人大学院生は、軍事的応用の可能性のある科目の研究を申請する場合、安全保障審査を受けることになります。
英国は最近、関連する制限科目の見直し対象範囲を拡大し、サイバーセキュリティや航空宇宙に関連する学術分野をはじめ、人工知能、化学、物理学、数学、コンピュータサイエンスなど、幅広い工学系科目を含む44の特定科目のリストを作成しました。
この新規則は、数百人の中国人留学生に影響を与え、彼らは入国が禁止され、すでにビザを取得している人はビザが取り消されることになります。
いっぽう、アカデミック・テクノロジー承認計画の規定では、欧州経済圏、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国、シンガポールの学生は対象外で、制限を受けません。タイムズとロイター通信は、英政府の動きは中国からの留学生を狙ったものとみています。
英国の外交シンクタンク、ヘンリー・ジャクソン協会が9月に発表した報告書では、英国の33の大学の研究機関に留学している中共軍とつながりのある900人の中国人大卒者について言及しています。
英国に先立ち、米国は今年6月からすでに中共軍と関係のある中国人留学生や研究者の米国入国を禁止し、その後関係者1000人以上のビザを取り消しています。
転載新唐人