世界主要銀行が資金洗浄を助長 2兆ドル超| フィンセン文書 | マネーロンダリング【動画】

【脱党支援センター2020年9月25日】

世界中に160人のジャーナリストがいる「国際調査報道ジャーナリスト連合」は9月20日、香港上海銀行、JPモルガン・チェース、スタンダード・チャータード銀行、ドイツ銀行、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)などの大手多国籍銀行が犯罪者を支援し、資金洗浄を行い、2兆ドル(約208兆円)規模の取引が行われた疑いがあると報じました。ニュースが流れた後、香港上海銀行とスタンダード・チャータード銀行の株価は、21日に1998年以来の最低水準に下落しました。

20日、国際調査報道ジャーナリスト連合は、香港上海銀行、JPモルガン・チェース、ドイツ銀行、スタンダード・チャータード銀行、BNYメロン銀行などの大手多国籍銀行が、マネーロンダリングなどを助長した疑いがあると報じました。

米国財務省下の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)の漏洩した機密文書(フィンセン文書)から、複数の大手銀行で、1999年から2017年の間に2兆ドルに上る違法な資金移動が行われていたことが判明しました。

2,100件以上に上るこれらの機密文書にはマネーロンダリングなどの「不審行為に関する報告書」も含まれ、複数の国際ジャーナリスト機構が調査を行いました。

調査の結果、JPモルガン・チェースはベネズエラ、ウクライナ、マレーシアの汚職官僚や企業のために資金移動を行った疑いがあり、香港上海銀行はネズミ講による資金移動、ドイツ銀行はウクライナの億万長者の資金洗浄の疑いがあることが判明しました。

中でも香港上海銀行が関わった「万通の奇跡(WCM777)」というネズミ講は、徐明という中国人男性により始められました。

中共の対外向け宣伝メディア「フェニックステレビ」は2013年に徐明を取材し、宣伝する番組を流しました。

徐明は、会員を騙すなどで8000万ドルを集め、香港上海銀行の香港口座に複数回送金しました。

香港上海銀行の内部システムから何度も不審な報告があったにもかかわらず、米国の金融規制当局が訴訟を起こした後、香港上海銀行は2014年4月まで口座を閉鎖しませんでした。

徐明は2017年にこの詐欺容疑で中共当局に逮捕され、懲役3年の実刑判決を受けています。

国際調査報道ジャーナリスト連合によると、香港上海銀行の香港支店は2011年から2017年にかけて9億ドルもの不審な資金移動を行っています。

漏洩した文書によると、JPモルガン・チェースは、ロシアの反社会勢力のボス、セミオン・モギレヴィッチのために、10億ドル以上の資金洗浄をした疑いがあります。

また、米ニュースサイト「Buzzfeed」によると、ドイツ銀行は犯罪者やテロリスト、麻薬密売人の資金洗浄の疑いがかけられています。

一方、スタンダード・チャータード銀行は、10年以上にわたってテロ関連の口座に資金を移していた疑いがあります。

しかし、これらの銀行はこの疑惑を否定しています。

ロイター通信によると、事件の影響を受けた香港上海銀行とスタンダード・チャータード銀行の株価は21日、1998年以来の最低水準まで下落しました。

転載NTDTVJP

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