チェコ議長と蔡英文総統会談「台湾とチェコは抑圧に屈しない」【動画】

【脱党支援センター2020年9月6日】

チェコのビストルジル上院議長は9月3日、代表団を率いて台湾総統府を訪れ、蔡英文総統と会談を行いました。蔡総統は今年1月に急逝した前任のクベラ元上院議長に「卿雲勲章」を授与し、ビストルジル氏が受け取りました。

台湾を公式訪問中のチェコのビストルジル上院議長ら一行が台北市の総統府を訪れ、蔡英文総統が自ら代表団を迎えました。会談に先立ち、蔡英文総統は2月に台湾訪問を予定していたチェコの故クベラ上院議長に「卿雲勲章」を授与し、これをビストルジル氏が受け取りました。

そしてクベラ氏の夫人がビデオメッセージを通して、チェコと台湾の友好および台湾の民主主義と自由への支持の言葉を述べました。

クベラ元上院議長の妻 クベロバ氏
「今回の訪問を楽しみにしていましたが、参加出来なかったことを遺憾に思います。夫の代わりに未完成のこの使命を果たしたかったのですが、運命が異なる取り決めをしました。私はここで主権の独立、民主および自由に対する台湾の追求に対し支持を表明したいと思います。訪問団が目標を円満に達成できると信じています」

今年2月にはクベラ氏が台湾を訪問する予定でしたが、中共からの脅迫を受けていました。チェコメディアは、クベラ氏が中共から圧力をかけられて急死したことを明らかにしました。クベラ氏が叶えられなかった望みは、8月下旬にビストルジル氏よって成就しました。蔡英文総統は、勲章の追贈は、クベラ氏への賛辞を表すだけでなく、来賓と共に民主的価値観を守る精神を示していると述べました。

蔡英文総統
「本日の勲章の追贈式は、クベラ前議長への最高の敬意の表明だけでなく、来賓の皆様と共に台湾とチェコの友好関係を継続し、台湾とチェコの民主主義価値観を守っていくことを願っています。台湾はチェコと同様、権威主義体制に反抗し、民主主義を勝ち取る困難な道のりを歩んできました。私たちは民主化の経験を栄誉とし、民主主義の防衛ラインを固く守ります」

また、ビストルジル氏が以前述べた「チェコ上院議長がもっと早く台湾を訪問しなかったことを残念に思っている」という言葉に対して、蔡英文総統はこう答えました。

蔡英文総統
「台湾の人々は皆様の遅い到着を気にしません。歴史の経験から、公理と正義は遅れて来るかもしれないが、来ないことはありません。私たちの行動はまさに欧州の全ての友人たちや世界中の同じ信念を持つ友人たちに、台湾人であろうと、チェコ人であろうと、私たちは抑圧に屈することはなく、勇敢に声を上げます」

蔡英文総統はまた、チェコの台湾への揺るぎない支持に感謝し、ビストルジル議長が踏み出したこの一歩によって、より多くの人々が障壁を越えてお互いを訪問することになると確信していると述べました。ビストルジル氏は挨拶の中で、他のEU諸国も台湾を訪問するようリードしたいと述べ、ヨーロッパ文化の中では誰もが持っている「守護天使」を台湾の人々に贈りました。

チェコのビストルジル上院議長
「私たちがEU諸国をリードして、遅れて台湾を訪れたことを補いたい。二つ目のギフトは守護天使です。欧州の人々は誰もが自分を守ってくれる守護天使を持っています。台湾に常に自由と民主主義と主権があることを願っています」

このほか、ビストルジル氏はチェコのガーネットを埋め込んだ伝統的な信仰の象徴である十字架を贈りました。また、クベラ議長が蔡英文総統に贈ろうとしていた贈り物と、クベラ氏の夫人からの手紙も贈られました。

転載新唐人

関連記事

コメントを追加