米政府要人は中共と中国を区別し、中南海がパニックに陥る

【脱党支援センター冉冉訳乃木晃編集2020年8月8日】

 新唐人の報道によると、近年、米国の要人は中共と中国を明確に区別し、ポンペオ国務長官をはじめとする要人は「米中の衝突は米国と中共の衝突だけ」を強調しており、その理由として中共の常態化した嘘が、14億の中国人を代表し、悪質なものだと判断しているからです。これ等の判断は、中国共産党を非常に恐れさせました。RFIによると中南海はちょうど解脱を急いでいるといいます。公式メディアから中国外務省のそれ等の考え方が垣間見えて来ます。

 長年にわたって中共思想の反対者が世界各地で中国人を応援するデモを行う時「中共は中国ではない」という言葉をよく発します。「天滅中共 天佑中華」「私たちは中華の子供です。「マルクス-レーニンーの子孫ではありません」「中共は西から来た幽霊です」など、中国共産党と中国人の違いを伝えています。

合成写真 新唐人

 米国のペンス副大統領やポンペオ国務長官など、米国の要人もここ数年、中共と中国人民の違いを分け始めました。

 2019年10月末、ポンペオさんは米保守派シンクタンクニューヨークのハドソン研究所の発表演説の時、攻撃目標を中共政権に集中しました。同年11月8日にベルリンの壁崩壊30周年を記念するイベントで、彼は再度「中共」と「中国国民」を分割し「米中衝突は米国と中共の衝突だけだ」と強調しました。

 2020年になると、ポンペオ国務長官はこのような分割をより重視するようになります。1月末にロンドンでイギリスのラブ外相と面会する時も、先日インドが中国のAPPを禁止すると言及した時も、彼は「中国共産党」の脅威を重視すると強調しています。

 7月23日、ポンペオさんはニクソン図書館で対中演説を発表し、より深い観察を述べました。米国はついに40年以上の中米接触政策を実施し失敗したことを認識しました。その間、中共はより専制的になりました。中国共産党は決して中国を代表するものではなく、むしろ注意するべきは中国ではなく中国共産党なのだと、やっと今、米国は認識しました。

 ポンペオ国務長官はまた、米国は一層中国人民と接しなければならないと強調した。何故なら共産党はいつも嘘をついている。その最大の嘘は、共産党は中国人の14億人を代表しているとしながらも、実は14億人を監視し圧迫し、自由な会話ができないよう常に監視を継続している。だからこそ中国共産党が恐れるのは外国の敵よりも、むしろ中国人民の誠実な思いや意見の高まりへの恐怖の方がより強いのだとポンペオ国務長官は述べました。

 RFIによると米国の認識は、中国共産党が繰り返し宣伝している米国への対中防衛策は、米国の中国台頭に対する弾圧だという言い方を崩壊させたとしている。

 このため中国共産党外交部の汪文斌報道官は7月29日、長い弁明を行いました。彼は「『中米接触失敗』という言い方は事実に合わない」と話した。何故なら現在、中米の経済貿易関係が米国内の260万人の雇用を支え、7.25万社を超える米国企業が中国に投資し興業している現実があるからだとした。しかし、中国共産党は世界貿易機構の規則を遵守せず一方的に輸出補助金を出し、何百万人のアメリカ人を失業させ、中国で投資する米国企業には全ての技術譲渡を強制し、米国企業の知恵と財産権が盗用される被害にあった事など、汪文斌は一言も言及しませんでした。

 米国務院の公式ツイッターによると、中国共産党はマルクス・レーニン主義政権で、中国外務省の華春莹報道官は「マルクス主義政党の最も根本的な政治的立場は人民を第一に置くことである」と反論した。

 時政の論説員の東方さんによると、中国共産党は人民共和国と自称し、通貨は人民元、新聞は人民日報、政府は人民政府と呼ばれています。しかし人民は虚構の概念で、実質は党国、党貨幣、党新聞で人民は趙という名前には相応しくありません(趙氏は過去の皇帝の姓)。

 中国共産党の新華社通信は7月28日、中国共産党の王毅外相とフランスのル・ドリアン外相の通話を発表しました。全編の全ては、王毅が米国の中共と中国人民を区別する発言を反映したものです。

 RFIは、王毅の核心的な意味は米国が「与党と人民の信頼関係」を挑発したと評し、彼は巧みに中共を「与党」と呼んだのです。

しかし、与党は野党に対して存在します。中共に対する野党は果たしてどこにいるのでしょうか、刑務所にいるのですか、いやそれとも花瓶の中にいるのでしょうか、、、、一党独裁政権世界に「与党」の呼び名に相応しい政治組織は存在しないのです。

 評論によると、王毅は中共と人民の間に「信頼関係」があると公言しています。これは専制社会、ひいては黒社会の記述です。一つの与党と人民の間には信頼や不信の関係が存在するのみで信頼関係は全く存在しない。

合成写真 新唐人

 アナリストは、王毅の言論は中共内部の心理状態を反映していると考えています。米国のように中国人と中国共産党を切り分ける事を好みません。中国人に聞かれたら逆に訴えられ、我慢される時代が終わるからです。

 プリンストン中国学府の陳奎徳執行主席も、中国共産党と中国人民を区別する事は、中共の弱点を突かれる事になるので中共は、慌てて共産党と人民を結びつけたのだと述べました。

 彼は、米国政府の近年の対中政策は全て中国共産党に矛先を向けていると言います。中国共産党との距離を保ち、中国を離脱する人もいるかも知れません。これは社会をより明確に圧迫し民衆の上に君臨しているこれ等の人達を、一般庶民と区別する事。

 何よりも中共が恐れているのはこの点である。

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