【脱党支援センター2020年7月29日】
湖北省恩施市(おんし-し)は先週深刻な水害に見舞われました。その後、山崩れが発生し浄水場がダメージを受けたため、断水が続きました。7月23日、恩施市の市街地に給水車が現れましたが、車体には「バキュームカー」と書かれていおり、物議を醸しています。地元市民はこれらの水は怖くて飲用できないため、ボトル入りの水を購入するか、農村部に水源を探しに行っていると話しています。
7月23日、ネットユーザーの投稿によると、恩施市の市街地に給水車両が現れましたが、車体にはなんとバキュームカーと書かれています。その横で多くの市民が水をもらうために並んでいます。別のユーザーは、「恩施市は水不足のため、ボトル入りウォーターが28元(約420円)で売られている。庶民はやむなく各地に水源を探しに行っている」と投稿しています。
地元市民によると、政府からは10日間断水すると知らされたそうです。ボトル入りウォーターの値段はまだ10元(約150円)だが、運送料などが上乗せされるといいます。スーパーマーケットが水没したため、食料品や日用品は全部値上がりしていると述べます。
湖北省恩施市民 郭さん
「多くの人が井戸があるところに行って、並んで水を汲んでいる。居住区に救援の車が給水に来ている。自分で容器を持って汲みに行く。量が足りないし、水質が悪いので口に入れるのは怖い。飲み水はボトル入りを買っている。水自体は値上がりはしていない。一部の居住区は停電しているので、配達員が上の階に持ってきてくれるとサービス料が上乗せされる」
17日、長江支流の清江(せいこう)が連日の豪雨で増水し、そのうえ上流のダムが放水したことによって恩施市が深刻な水害に見舞われ、市内の交通機関、水道、電気、インターネットなどがすべて停止しました。建物の一階に位置する店舗や住戸(じゅうこ)は甚大な損失を被りました。
21日、清江の上流では山崩れが発生して堰止湖(せきとめこ)が形成され、付近の道路に亀裂が発生し、家屋が倒壊しました。浄水場も影響を受け、市内の水道がストップしました。現場の映像によると、市民が容器を持って水をもらうために長蛇の列を作っています。
湖北省恩施市民 萬さん
「数日前の洪水が凄かった。第二、第三浄水場が損傷し、4日も断水が続いた。農村のボランティアが山の泉水を持ってきてくれている。多くの農村の山には泉があり、居住区まで水を持ってきてくれると、自分で容器を持って汲みに行く。足りないので、遠くの山にまで水を探しに行っている」
恩施市の農村部も深刻な被害を受けています。多くの家屋が浸水し、家財が流され、一部の家屋は倒壊しました。大量の農地が水没し、収穫は絶望的になり、多くの農民は一文無しとなりました。
湖北省恩施市民 張さん
「私たちは農村なので、被災状況が深刻だ。とうもろこしは全部赤字だ。家は放水のせいでもう住めない。うちの家は初日に倒壊した。私たちは今、本当に厳しい。もうやっていけない。十数人が住むところもない。しかし政府は何も助けてくれない」
被災地の給水に糞尿を運ぶバキュームカーが使われたことはネット上で物議を醸しています。あるネットユーザーは、「また来た。前回はゴミ収集車で肉を配送し、今回はバキュームカーで給水だ。本当にファンタスティックなやり方だ。普通のビニール袋に入れるだけでも、これよりはきれいだろう」と揶揄しています。
転載新唐人