中共の「千人計画」に参加した研究者54人を解雇 米NIHが調査

【脱党支援センター 2020年6月17日】

米国立衛生研究所(NIH)は最新の調査で、米国の多くの科学者が、外国機関との関係を隠し、非公開で資金を受け取っていたことを明らかにしました。このうち、資金の93%は中国からのものでした。

6月12日、アメリカ国立衛生研究所のマイケル・ラウアー副所長は、外国人研究者の誠実さが米国に与える影響に関する調査を報告しました。

研究所が米国の87の機関189名の研究者を対象に調査を行った結果、約70%に当たる133名の研究者が外国からの助成金を受けていることを報告していませんでした。また、54%が外国の「人材プログラム」への参加を隠しており、9%が外国企業とのつながりを隠していました。さらに4%が外国特許を持っていることを報告せず、約5%が国立衛生研究所の査読システムに違反していることが明らかになりました。

報告によると、中共の「千人計画」への参加を隠していることが大きな問題となっており、密かに受け取っていた資金の93%は中国の機関からのものだといいます。

ラウアー氏によると、調査対象者の82%がアジア系であり、中共の主要ターゲットが中国系研究者であることを反映しています。

米戦略国際問題研究センターは5月、「千人計画」のメンバーは米国の研究結果を中国に渡し、中共から資金を受けとっていたと発表しました。

米上院常設委員会は、調査報告書で「千人計画」のメンバーが中共と契約して中国に「影の実験室」を作り、中共との関係を隠したまま米国の研究費援助を受け続けていると指摘しています。このような行為は、アメリカの研究分野における基本的な規範、価値観、原則と相反しています。

現在、国立衛生研究所は、77人の研究者の助成金や資格を取り消し、助成金を受けていた54人の科学者を解雇しており、調査は現在も続けられています。

転載 新唐人


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