スペイン保健省が中国から購入した中共ウイルス(新型コロナウイルス)検査キットの感度が30%しかないという。同国大手紙、エル・パイス(El País)が3月26日に報じた。
現在、スペインで5万人の感染が確認された。スペイン保健省は25日、中国からマスク5億枚、検査キット550万個、呼吸器950台を4.74億美元で購入したと明らかにした。
中国深圳にあるBioeasy(易瑞生物)によって製造されたこのキットは、80%以上であるはずの感度が30%であると、事情に詳しい情報筋が同紙に伝えた。
スペインではこれまで核酸検査(PCR法)を採用していたが、結果が出るまで4時間かかる。この検査キットは、妊娠検査と同様の方法で行われる。鼻咽頭から採取したサンプルを希釈してカートリッジに入れ、10~15分後に陽性、陰性、無効のいずれかのマーカーが浮かび上がる。
スペインはこのキットにスクリーニングの機能を期待していた。陽性反応が出た患者に治療を開始するが、陰性反応や疑いのある患者にはさらにPCR検査を追加する。
検査キットの予備テストに参加した同国の専門家は、30%の感度しかないならこのキットを使用する意味がないと批判した。今後、キットの使用を中止しこれまでのPCR法検査に戻るという。
スペイン保健省は、検査キットを中国のメーカーに返品し、代替品の送付を求めるという。
チェコメディアも中国から購入した検査キットのエラー率が80%と報じた。
(翻訳編集・李沐恩)