英大手スーパー、X’masカードの中国生産を中止へ 外国人収監者がSOSレター

【脱党支援センター2019年12月22日】

英大手スーパー「テスコ」は12月22日、中国でのクリスマスカードの生産を中止すると決定した。英メディアによると、ロンドンに住むフローレンス・ウィディクームちゃん(6)が同スーパーで購入したクリスマスカードに、中国・上海で強制労働をさせられている外国人収監者の「助けて」とのメッセージが書かれていた。

地元メディアが22日に行った報道によると、カードには英語で「私たちは中国・上海の青浦刑務所にいる外国人収監者で、意思に反して強制労働をさせられている。助けてください。人権団体に知らせてください」と書かれている。

これを受けて、テスコ側は22日、「非常に驚いている」「われわれは刑務所における強制労働を断じて認めない。このようなことはわれわれのサプライチェーンにあってはならない。クリスマスカードを生産する中国企業との提携を一時中止すると決めた。今後調査する」との声明を発表した。

英メディアによると、メッセージを書いた青浦刑務所の収監者は、過去に同刑務所に拘禁されていた英国人のピーター・ハンフリー(Peter Humphrey)氏に連絡するよう求めた。

中国でリスク・コンサルティング会社を経営していたハンフリー氏は2013年、英製薬大手グラクソ・スミスクラインの依頼で、同社中国法人が関与したとみられる贈収賄についてを調査していた。その後、市民の個人情報を不正に取得したとして、妻とともに中国当局に拘束された。2014年8月に有罪判決を言い渡され、上海の青浦刑務所に収監された。2015年6月、釈放された。

テスコの声明では、クリスマスカードの生産・印刷会社、浙江雲広印業公司(Zheijiang Yunguang Printing)は上海青浦刑務所から100キロ離れる。

2012年、米国市民が購入したハロウィーン用の飾り物から、中国当局に弾圧されている伝統気功グループ、法輪功の学習者である孫毅さんが書いたSOSレターを見つけた。カナダ在住の中国人映画監督レオン・リー氏は孫毅さんをモデルに、「馬三家からの手紙」<Letter from Masanjia (2018)>というドキュメンタリーを製作した。

転載 大紀元(翻訳編集・張哲)

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