NATOがトランプと中国共産党との新しい冷戦に加わる

【脱党支援センター麻倉静香訳2019年12月12日】

ATOがトランプと中国共産党との新しい冷戦に加わる

 [大紀元2019128] NATO70周年記念式典はイギリスのロンドンで終了した。NATOの「ロンドン宣言」には、中国共産党の挑戦に対応する宣言が出された。NATOの70年の歴史の中で初めてのことである。中国共産党の脅威について宣言されたのである。

ロンドン宣言では 、「安全を保つために、共に未来を見据えなければならない。私たちは、価値と規範を維持しながら技術的優位性を維持するために、新技術の幅と規模の拡大に取り組むよう努めている。我々は将来も継続して重要なインフラストラクチャおよびエネルギーセキュリティを含む社会の弾力性を高めてゆく。NATOとその同盟国は、5Gを含む通信のセキュリティを確保することを約束し、安全で回復力のあるシステムに依存する必要性を認識している。

我々は宣言する。宇宙はNATOの領域である。同時に国際法を固く守ると同時に我々の安全に挑戦しようとするものから守る重要性を強く認識する。

我々はサイバー攻撃に対応するツールを追加し、更に強化し、我々の安全と社会の戦術能力を破壊しようとする者から守らねばならない。

我々は人類の安全保障におけるNATOの役割を強化する。

中国共産党の日増しに増強する影響力と国際政策を顧みるに私たちは共に対応する必要があることを認識するものである。」

宣言の言葉は非常に一般的であるが、中国共産党が引き連れてきた様々な挑戦と脅威はNATOに対応を余儀なくさている。

NATO事務局長の詳細な説明

ロンドンのサミットで、NATO事務総長のイェンス・ストルテンベルグはメディアのインタビューで、中国共産党の脅威をより詳細に説明した。

彼は、「NATOは常にソビエト連邦とロシアに焦点を合わせてきたがここにきて中国共産党の台頭は私たちの安全に影響を与えている。今、これらについて議論することは新しいことではない。

しかし、我々はこれを提起せねばならない。何故なら中国は現在、米国に次いで世界で2番目に大きい防衛費支出国であるからである。

彼はまた、「彼ら(中国共産党)は最近多くの新しい高度な軍事兵器システムを実証している。ヨーロッパとアメリカのすべてに到達できる新しい大陸間弾道ミサイル、極超音速兵器、グライダー、数百の中距離ミサイル、もし中国が「中距離ミサイル条約」に含まれるならば、これは条約に違反している。」

NATO事務総長は、直接的な軍事行動を推奨せず、「これは、NATOが南シナ海に進入しているという意味ではなく、中国共産党が我々に接近しているという事実を考えなくてはならないことを意味する。

我々は、北極で彼らが居るのを見るし、アフリカで彼らの存在を見る。我々は彼らがヨーロッパのインフラに多額の投資をしているのを見ることができる。

もちろん、我々はサイバースペースでも彼らを見つけることができる。」

その後、事務総長はさらに国際的な視点を示し、「したがって、中国共産党の台頭には機会と挑戦の両方の側面があり、私たちは一緒に直面する必要がある。

ヨーロッパと北米は一緒に直面するだろうと思う。ただ一つ良いことは、私たちを一緒にすると北米とヨーロッパは世界のGDP50%と世界の軍事力の50%を占めている。

したがって、私たちが一緒にいる限り、他の潜在的な敵よりも強くなる。

NATO事務総長は冷戦について直接言及しなかったが、彼の説明する「ロンドン宣言」では中国共産党の混合戦術に言及された。実際には中国共産党との新しい冷戦である。

ヨーロッパと北米のアメリカとカナダは、この新しい冷戦に一緒に対処しなければならない。NATOはもともと冷戦中に作られた軍事同盟である。

NATOとは

1949年、北大西洋条約機構(NATO)が設立された。

ソ連が率いる社会主義陣営に対し、それは「冷戦」と呼ばれ半世紀もの長い期間にわたった。1991年のソビエト連邦の崩壊後、西側は一般に冷戦は終わったと信じていた。

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