世界の歴史を辿れば明らかなように、かつてソ連・東欧諸国に存在していた共産主義国家はすべて破綻を迎えている。
共産主義が崩壊に向かうのはもはや明らかな情勢であるが、中国共産党はいまだに拡大を続けている。一方、中国が数多くの問題を抱えていることは日に日に明らかになっており、香港のデモなどをきっかけに大きな反共産主義の声が世界で広まっている。
今後、日本は世界の民主化にどのような役割を果たすべきか。また、日本人は中国とどのように付き合い、香港デモから何を学ぶべきか。世界脱党支援センター日本は、「月刊WiLL」や「月刊Hanada」で編集長を務める花田紀凱氏に、現在の世界情勢と日本の役割についてインタビューを行った。
花田紀凱氏(以下「花田」)
中国はお金の力を使って世界に進出しています。例えば、孔子学院等はアメリカでも批判されましたね。中国はアフリカでも支援していますが、中国のやり方というのは、結局は(中国)人を送り込むことに繋がっていく。だから資金は吸い上げられ技術も残らない、こうした結末を招くわけです。だから、世界はだんだん中国を警戒する「中国離れ」のようになってきています。そこで、法輪功のような組織が積極的に、中国共産党からの脱党を応援していくことは大事なことだと思います。
共産主義が世界の歴史を見れば分かるように、共産党が長く持つはずはありません。雑誌編集者として、中国共産党の終焉を少しでも早めたいですし、中国共産党が崩壊する様を見たいなと思います。中国共産党が崩壊したら、その後はどうなるのか。中国という国が無くなるとは思いませんし、無くなったら困ることもあると思いますけど、中国共産党は一刻も早く崩壊して欲しいという気持ちに変わりありません。
記者: 中国という国と「中国共産党」は全く違いますよね。つまり、「中国共産党すなわち中国」を指すわけでは無いと。先生の雑誌もそうした点を指摘していますよね。
花田 : そうですね。「中国共産党」が一刻も早く崩壊して欲しいと思いながら雑誌を作っています。
記者 : 法輪功だけでなく中国人全体が「共産党と決別する」という事態は、何を意味するのでしょうか?また、そのために日本は何ができるでしょうか。
花田 : まず、日本人が中国人をもっと応援しなくてはいけないと思います。
法輪功の人達は看板を立てて、法輪功学習者に対する迫害の被害を演説していますが、あれを立ち止まって聞いている人は少ないですよね。ですが、日本人がちゃんとその実態を知れば、いかに酷い事が行われているか分かるはずです。(我々も)もっと関心を持って応援したいなと思います。中国人を共産党から離脱させる話になると、法輪功の人はバカにされますね。「なぜこんな危険な事をするのか。もっとお金を稼いでいい生活をすればいいではないか」と言われるわけです。しかし、法輪功の人たちは危険に直面しながら頑張っているのです。中国共産党からひどい目にあっている方たちは、そういう活動を続けるべきです。そして、日本の人々に理解してもらうしかないと思います。中国共産党の実情を知る人々は確実に増えていますよね。だから、そういう活動する人達を日本人は応援しなくてはいけないなと思います。私には莫大な資金援助はできませんが、自分のやっている雑誌を通じて、中国共産党がいかにおかしい事をしているかということを報道していく。それが僕らの仕事だと思っています。
記者 : 有り難うございました。
取材脱党支援センター 山田 真奈実