英国の人権専門家 「中国共産党を清算するための立法」を各国に要請

20年前の7月20日、法輪功の学習者たちが迫害大規模な迫害を受けた。大紀元はこの事件から20年を迎える直前に、英国の著名な人権活動家・ベネディクト・ロジャーズ氏にインタビューを行った。彼は、中国共産党による法輪功に対する迫害は非​​常に深刻であり、衝撃的であると述べた。また彼は中国政府に対し暴力による迫害の停止や、中国共産党政権を清算するための法律を制定するよう各国に求めた。

中国共産党による専制政治が終われば、中国人の尊厳が取り戻される

今年5月、米国フォックスTVがあるドキュメンタリー番組を放送した。同番組では中国共産党が、真実・親切・忍耐を重んじる法輪功の学習者を残酷に迫害したことを明らかにした。ロジャーズ氏は、もっと多くの人々がこの番組を見て、中国共産党政権の残酷な性質を理解するべきであると指摘した。

1999年7月20日、中国共産党の指導者である江沢民は、法輪功学習者に対する前例のない残忍な取り締まりを開始するために議会を利用した。それ以来、人類史上最も邪悪で悲劇的な人権迫害が中国で20年間続いた。

ロジャーズ氏は、中国の専制政治は遅かれ早かれ終わると予想する。
「世界の政治情勢は現在激動しており、多くの予想外の動きがあります。しかし、歴史上、専制政治が永遠に続くことはありません。『その日』は遅かれ早かれ到来し、中国人の尊厳が回復するでしょう」

さらに、ロジャーズ氏は6月中旬にロンドンで開催された「人民法廷」を称賛した。
「人民法廷では大きな進展がありました。法廷では中国政府による人道的犯罪が訴えられ、大量虐殺にあたる可能性が高いとの判断が示されました。1週間足らずの間に、既に世界中の約30の主流メディアがこれを報道しています」

「法廷には一流の専門家が出席しており、事前に中国による人権侵害については知らされていません。こうした前提の下、法廷の構成員は長きにわたって証言と証拠を収集し、事実上の根拠にのみ基づいて最終的に判断を下したのです」

「人民法廷は、中国共産党および証言者の申し立てに異議を唱える人々に対し、法廷に出頭するよう求めましたが、彼らはこれを繰り返し拒否しました。人民法廷は独立機関です。世界各国は行動を起こす時が来たのではないでしょうか」

ロジャーズ氏は、各国政府はこの判断に細心の注意を払うべきだと考えている。
「私は英国議会、各国政府・議会が直ちに判決に注意を払い対応するべきだと考えています。立法、外交その他の手段で残虐行為を阻止し、中国共産党による人権侵害行為を法廷の場で裁く必要があります」

中国当局による「マグニツキー」法案の実施への対応

最近、米国政府は、ビザ申請の厳密な見直し、人権侵害に関与した人物の入国拒否、また米国内での資産凍結を行うと表明した。ロジャーズ氏は、「これは重要かつ効果的な手段である」と考え、拷問やその他の人権侵害に関与する中国当局者に対して「マグニツキー」法案を適用すべきと提案している。

ロジャーズ氏はまた、中国共産党は人権迫害を国際社会に輸出していると述べた。
「多くの国が深刻な人権侵害を抱えているが、中国最も深刻であることは疑いない。さらに、中国は他の国々との間で外交的・政治的・経済的な保護を提供するのみならず、外国の権力者に賄賂を贈るなど、あらゆる手段を用いています」

最近では、英国の学者の数人が中国領事館にビザの拒否や取消しをほのめかされ、中国を批判しないよう発言をを自己検閲するよう求められるという出来事があった。ロジャーズ氏は、「中国は英国を含む世界中の学者・批評家をいじめ、脅迫し、封じ込めようとしています。英国における言論の自由を抑圧することは許されません。我々は、中国(共産党)に「ノー」と言うべきです」

訳者 脱党支援センター 白洲 一郎

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