【党文化の解体】第2章(18)2「進化論は確率的にありえない」

DNAの分子構造とDNAの二重らせん構造の模型(イラスト=大紀元)

アメリカの生物化学者ベーシー氏は、血液凝固に関わる一連の生物化学的なメカニズムを例にあげて、このように複雑で精緻な生命現象が進化によって生じることはありえないと指摘した。その中の1個のタンパク質(TPA)が進化によって生ずる確率は、10分の1の18乗であり、計算上、少なくとも100億年かかって発生するものだ(現在の科学者たちは太陽系の年齢を50億年としている)。もし、同時に、それと相互作用するタンパク質を進化させるとしたら、その確率は10分の1の36乗だ。彼は、「残念ながら、宇宙にはそれほど待つ時間はない」と言っている。

 生命の誕生に関して、現代進化論は一つの自然過程として見ている。すなわち、簡単な有機物と無機物がある特殊な条件下でぶつかって、生命をもつ複雑な大分子を形成し、各種の大分子がさらに原始生命に組み合わされて形成されたというものだ。

 これほど多くの連続した「理想的」な変化過程を見れば、読者の皆さんはおそらく、その確率の問題を気にするだろう。イギリスの科学者ホイルはかつて、「このような事が発生する可能性は、まるで全廃棄物工場を呑み込んでしまうほどの台風をボーイング747のエンジンにつけるようなものだ」と語った。

 (続く)

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