厳しい残暑が一変して肌寒い小雨の一日となった17日、東京の新宿・新大久保で、NPO法人日本脱党支援センター主催の脱党パレードが行なわれた。
脱党(中国語「退党」)とは、大陸出身の中国人が自らの意志によって中国共産党のあらゆる組織から離脱し、中国共産党に対して完全なる不支持・反対を表明することを指す。
その勇気ある決意を表明した人は、今年8月現在、全世界で4200万人に達しようとしている。2004年11月に発表された大紀元社説『九評共産党』が起爆剤となったこの脱党運動は、いまや中国共産党がもっとも恐れる大潮流となったのである。
NPO法人日本脱党支援センター代表の佐藤国男氏は、「残酷な法輪功迫害を含め、中共の人権迫害はまだ続いている。中国国内の迫害ばかりでなく、中共が世界中に与える悪い影響ははかり知れない。この迫害を停止させるには、中共を解体させるしかない」と述べて、一層の努力を誓うとともに、広く日本社会へ支持を求めた。
午後1時半、小雨もものともせず新宿・戸山公園を出発したパレードの一団は、約80人のファールンダーファ天国楽団を先頭に、総勢200人。
今回パレードが行なわれたJR新大久保駅から西新宿へ抜けるメーンストリートは、東京
でも中国系住民や中国人が経営する商店が集中しており、そこで働く中国人の従業員も多い。
「天滅中共、退党自救!(天が中共を滅ぼす。脱党こそ自らを救う)」
「解体中共、結束迫害!(中共を解体し、迫害を停止させよう)」
天国楽団の力強い演奏に引かれて人々が思わず店から飛び出してくると、マイクを通して中国語で呼びかけられる中共脱党のメッセージが、大久保の街の中国出身者に直接届けられていく。
パレードの子どもたちから手渡された資料「中国共産党を解体せよ」に見入る人も多く、北京五輪開催中のこの時期、中共による人権迫害への関心の高さが伺われた。