5月13日「世界法輪大法デー」にニューヨークでは約一万人が参加する大規模なパレードが行われた。横断幕には「江沢民に法の裁きを」と書かれている
5月13日は年に一度の世界法輪大法デーである。今年は世界中から約一万人の法輪功学習者がニューヨークの中心地マンハッタンに集い、様々なイベントを開催した。中でも注目すべき点は、学習者たちが江沢民に法の裁きを求めていることだ。
中国問題の専門家は、去年5月末から江沢民告発の潮流に新たな変化が生じていると指摘する。すなわち、中国本土では20万人以上が江沢民に対する告訴状を提出し、各地の都市村落の住民が告発という法律手段に出るという前代未聞の事態となっているのだ。中国国外でも江沢民を告発・告訴する流れが起こり、アジア・太平洋地域だけで約138万人もの人々が江沢民を刑事告発している。この数字は今でも増加傾向にあり、今後は更に増えると予想される。中国本土でも法輪功を迫害した責任者が続々と失脚している。現在、江沢民本人とその「軍師」である曽慶紅は習近平政権の次のターゲットとなっている。
朱婉琪氏「世界中の江沢民告訴の流れに大きな転換」
法輪功人権弁護団のスポークスパーソンである朱婉琪氏は5‧13世界法輪大法デーの祝典に参加した。江沢民告訴案件の進捗状況について、朱氏は大紀元の取材に応じ、「海外では法輪功学習者が早くも2002年に16の国で江沢民を告訴している。江沢民が起訴され、さらには逮捕令状まで出されることもあった。今日に至るまで、残酷な迫害に対する抵抗はすでに17年間もの長きにわたり続けられてきた。そして今年に入り江沢民告訴案件に新たな変化が生まれた。この変化は中国本土の法輪功学習者によって2015年5月下旬から始められたものだ。彼らは政府の強権に負けず、さらに悪名高い『610弁公室』の脅迫を畏れず告訴状を裁判所等の司法機関に提出した。中国の憲法や民事刑事諸法律、そして中国政府が締結した『国際人権規約』」に違反して弾圧を行った江沢民に法の裁きを要求したのだ。」
朱氏は、「最も喜ぶべきは、中国各地の民衆が告訴という形で、法律を用いて法輪功学習者を支持していること。これは前例のないことだ」と話す。「かつて中国の民衆は署名活動で法輪功学習者たちに声援を送っていたのだが、いまや彼らは法律を用いている。たとえば河北省と河南省の民衆は告訴状を書き上げ、それを検察庁や裁判所に提出した。中国の人々は少しずつ将来の民主制と法治国家に向けて歩み出し、そのために努力していると私は思う。」
「中国本土以外でも2015年7月から告発が始まり、台湾、日本、韓国、香港、インドネシア、シンガポールそしてマレーシアなどの国と地域で138万人もの人々が江沢民を刑事告発している。歴史的に見てもこのような国家指導者は見当たらないでしょう。肌の色を異にし、言語も違う様々な民族の人々によって告発されるのは江沢民ただ一人だけ。なぜなら彼が行った法輪功学習者に対する世紀を跨った迫害は最も凶悪な犯罪行為であり、国際刑事法における最も重い罪であるからだ。それはたとえどのような国家や民族、そして個人であっても認容すべきではない罪であり、正義を推し進めるべきものだ。去年中国本土から始まり、瞬く間に世界へと広がったこの江沢民告訴の動きは次のことを浮き彫りにしている。江沢民が法によって裁かれない限り、そして法輪功学習者に対する迫害が終結しない限りは正義がこの世にもたらされることはないでしょう。したがって私たちはこのパレードで多くの人々に法輪功について知ってもらい、そして江沢民の犯罪行為を告訴した世界中の勇敢な人々とともに江沢民告訴に協力してほしい」
時事評論家・李天笑氏「満を持す20万人」
コロンビア大学政治学博士・時事評論家の李天笑氏は大紀元の取材に対し、目下の情勢から推測するに江沢民一派はそろそろ瓦解し、江沢民自身も引っ張り出されるだろうと分析する。習近平当局の反腐敗・トラたたきは現在猛烈な勢いで進行しており、近いうちに状況も変化するだろう。最高人民法院(日本の最高裁判所に相当する)と最高人民検察院(日本の最高検察庁に相当する)にも20万以上の告訴状が届いている。まだ立件されてはいないが時機が到来すれば大きな影響をもたらすことは言うまでもないとしている。
習近平政権が最近になって宗教や司法、信仰そして知識人等のいくつかのポイントにつき重要な意思表明をした。中国共産党の高層部での政策の転換は変革をほのめかすものだと李天笑氏は述べる。
最後に彼は中国本土の警察官、検事や裁判官に対し、大きな趨勢から状況の変化を察知し、自らの家族や自分のために退路を残しておくことを忠告している。現在の状況に対して何らかの改善をしたり、もしくは人権問題において何らかの方便を与えたり、もしくは法輪功に対する迫害の犯罪行為の証拠を集めることもできるのではないかと李天笑氏は言う。
羅宇氏「必ず江沢民と曾慶紅の犯罪行為を世界に公表しなければならない」
中国共産党の将軍・羅瑞卿(らずいけい)の子息で、かつて大佐であった羅宇氏は大紀元の記者の取材に対し、「現在習近平当局には江沢民の汚職や腐敗、そして人道に対する罪等に関する十分な証拠があり、先手に出る必要がある。さもないと江沢民や曾慶紅の家来を抑制することができず、彼らは邪魔をし続けるでしょう。株式市場の混乱も然り、新疆自治区の書記張春賢が『両会』の間に習近平氏を支持するかという記者の質問に対し、『さあどうかな』と公然に答えたことも然り。そして習近平氏の辞任を求める公開書簡もあった。つまりきりがないのです」
「現在では江沢民はすでに軟禁されており、許可なく公の場に登場することができなくなった。しかしこれではまだ最終的な解決となるわけではなく、必ず彼の犯罪行為を公表しなければならない。彼らが犯罪者であるのだ、というように断定しなくてはならないのだ。彼の罪を法で裁き公の目に曝せばその利益集団もまとまりを失うだろう。トップを失えば残りの者は蜘蛛の子を散らすように去って行き、習近平氏に反対する政治勢力は崩壊する。だがもし江沢民や曽慶紅を吊るしださなければ、反習近平の政治勢力は絶えず邪魔をするだろう。」
汪志遠氏「江沢民告訴により中国共産党崩壊のカウントダウンが始まった」
中国共産党も解体するであろう。現在このことはまだ明るみに出ていないが、それはこのことがあまりにも大きな影響を持つため中国共産党が懸命に抑え込んでいるからであり、民衆の視線を逸らす等の対策をしているからだ。決して反応がないわけではなく、水面下では熾烈な戦いが繰り広げられている。ここ数年習近平当局が江沢民の命令を実行した数多くの高級官僚が逮捕されたことはこの流れを如実に表す。
「中国共産党が法輪功を迫害することは人類史上においても比類のないほど邪悪なことである。特に臓器狩りのような深刻な問題が明るみに出ると中国共産党がいくらもがいても解体という運命は避けられない」と汪氏は話す。「したがって、江沢民告訴の潮流はすでに中共解体の段取りを開始したと言える。その潮流と臓器狩りの暴露はすでに中共解体のカウントダウンを始めており、いつでも解体する可能性がある。その点でまさに雪山での雪崩と同じである。雪崩れる前はなんの気配もないが、臨界点に達した瞬間、どっと一気に崩れ落ちる。」
キーワード:江沢民起訴、朱婉琪、李天笑、汪志遠、法輪功、迫害、法輪大法、羅宇、江沢民告訴、迫害、追査国際
【大紀元日本5月13日】
(作成・大紀元米国本部編集部、翻訳・文亮)